アレルギー検査とは
アレルギー検査日本人の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患を持っていると言われています。
代表的なアレルギー疾患には、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、花粉症などがあります。
アレルギー疾患の治療では、アレルギーの原因を知ることが重要です。
当院では、アレルゲン(アレルギーの原因物質)について一つずつ選んで調べる検査(一度に検査できるのは健康保険上、13項目まで)と、多数の項目を一度に検査できるドロップスクリーン、MAST48mix、View39があります。
ドロップスクリーン
血液1滴で41種類のアレルギーを調べることができる
ドロップスクリーン検査では血液1滴から41種類のアレルギー検査結果が分かる(レベル分類まで判定)検査ができます。
腕からの注射針を使わずに、代わりに指先に小さな針を軽く刺して簡単に検査できます。
わずか1滴の血液で済むため、お子様や採血が苦手な方でも負担が少ない検査が可能です。
ドロップスクリーン検査をおすすめする理由
ただの鼻水、くしゃみ、肌荒れ、かゆみと思っていても、検査してみると実はアレルギー持ちだったということは意外と多くあります。
アレルギー症状は年齢によっても変化するのが特徴で、そのままにしておくと色々なものにアレルギーを持ってしまったり、幼少時のアレルギー症状が成人喘息に移行することもあります。
そのため、早期にアレルギーを持っていないか確認しておくことは予防や治療のためにはとても重要です。
- アレルギー検査が初めての方
- 就学前のお子様
- 注射による採血が苦手な方
- 即日検査結果が知りたい方
- 仕事が忙しく、通院回数を減らしたい方
このような方はドロップスクリーン検査をおすすめいたします。
ドロップスクリーン検査でわかる項目
陽性の検査結果であっても、全てのアレルギー症状が現れるわけではありません。医師の診断に基づいた適切な治療を受けましょう。
検査の特徴
結果はわずか30分!!当日に検査結果が分かります!
ドロップスクリーンは、採血後30分程度で結果を当日お伝えします。
検査結果を聞くために来院していただく必要はございません。
※検査が混み合っている場合や検査を行う時間によっては、後日の報告となる場合があります。
一度に41種類のアレルギ―を調べることが可能
ドロップスクリーン検査は、食物アレルギーを含む、合計41種類のアレルギーを同時に検査ができます。
※陽性の検査結果であっても、全てのアレルギー症状が現れるわけではありません。医師の診断に基づいた適切な治療を受けましょう。
指先から少量の採血で検査ができます!
腕からの注射針を使わずに、代わりに指先に小さな針を軽く刺して簡単に検査できます。
わずか1滴の血液で済むため、お子様や採血が苦手な方でも負担が少ない検査が可能です。
保険適用の検査です
ドロップスクリーン検査は健康保険適用のアレルギー検査です。
検査の流れ
MAST48MIX
MAST48mixで検査できる項目
食物系:24種類
通年性:11種類
季節性:13種類
「○○ミックス」ってなに?
1項目に複数のアレルゲンが含まれています。各アレルゲンの結果は出ませんが、幅広い情報を入手できます。陰性の場合は全てのアレルゲンが陰性となり、陽性の場合はミックスされている全て、または一部のアレルゲンが陽性となります。必要に応じて単項目検査を実施します。
VIEW39
View39は、一度の血液検査で39種類のアレルゲンを調べることが可能です。
採血時も少量で済むため、アレルギー症状の対策や治療の手助けに大変便利な検査です。
View39で検査できる項目
吸入系アレルゲン
吸い込んで体に入り、アレルギーの原因となりやすいもの
室内の塵:ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト
動物:ネコ、イヌ
昆虫:ガ、ゴキブリ
樹木:スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
草:カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリ
カビ:アルテルナリア(スズカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア、ラテックス
食餌系アレルゲン
食べて体に入るもので、アレルギーの原因となりやすいもの
卵:卵白、オボムコイド
牛乳:ミルク
小麦:小麦
豆、穀物、ナッツ類:ピーナッツ、大豆、そば、ごま、米
甲殻類:エビ、カニ
果物:キウイ、りんご、バナナ
魚、肉類:マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉
舌下免疫療法
舌下免疫療法とは、スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎に適用可能なアレルゲン免疫療法です。
舌下(舌の下)に治療薬を投与することで、毎日少しずつ免疫を作っていくことが目的です。
アレルゲン免疫療法には、「皮下免疫療法」という、アレルゲンを含んだ治療薬を皮下注射する治療法もありますが、近年は自宅で服薬できる手軽さなどから「舌下免疫療法」を用いることが多くなってきました。
治療方法
舌の下に治療薬を定められた時間乗せ、飲み込みます。その後5分間は、うがい・飲食を控える必要があります。
スギ花粉症の場合は、スギ花粉が飛んでいない時期に治療を開始し、毎日服用します。
期待できる効果
アレルギー症状の改善や、症状を長期的に抑える効果が期待できます。
完全に症状が治まらない場合でも、症状を緩和することや、アレルギー治療薬を減らしていくことができます。
治療の対象外となる方
- 対象のアレルギー(スギ花粉症、ダニ)ではない方
- 重い気管支喘息の方
- 悪性腫瘍(がん)や免疫系の病気がある方
また、下記の場合は治療に注意が必要です。
- アレルゲンを使った治療・検査でアレルギー症状をおこしたことがある方
- 気管支喘息の方
- 65歳以上の方 妊婦の方、授乳中の方
- 口内に傷・炎症などがある、抜歯後、口の中の術後
- 重症の心疾患、肺疾患、高血圧症がある方
- 他に服用中のおくすりがある方(非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬<MAOIなど>)
- 全身性ステロイド薬の投与を受けている方
- 対象以外のアレルゲンに対しても反応性が高い方
発症の可能性がある副作用
- 口内の浮腫・腫れ・痒み
- 唇の腫れ
- 喉の不快感
- 耳の痒み
- ショック
- アナフィラキシー
アレルギー検査の費用
種類 | 費用 |
---|---|
ドロップスクリーン MAST48mix View39 (3割負担の場合) |
約5,000円 |
RAST1項目 | 約850円 |
上記の検査いずれも (こども医療証をお持ちの場合) |
500円(診察代込) |
- 別途、初再診料、処方料が必要です。
- MAST48mixやView39は、結果が出るのに3日~1週間程度かかります。
- RASTはその後1項目追加毎に約330円の負担増となります。(RAST 2項目(例:スギ、ヒノキ2項目):約1,180円)
- 検査の項目は医師の診断に基づくものであり、希望した検査が必ずできるわけではありません。