紫外線

紫外線のうち、シミの主な原因となるのが、夏の強い日差しに含まれる「UVB（紫外線B波）」です。強力な光が、メラニン色素を大量に生み、排出しきれなかった色素が沈着します。
また、日常的に浴びているやわらかい光に含まれる「UVA（紫外線A波）」も、長時間浴び続けることでやはりメラニンを生み、シミの原因となります。

生活習慣の乱れ

偏った食事、運動不足、睡眠不足は、お肌のターンオーバーを乱します。メラニンの排出も不十分となるため、シミを引き起こす原因になります。
また、喫煙はメラニン色素の生成を抑制するビタミンCの消費を促進します。これにより、シミができやすくなります。

誤ったスキンケア・刺激

洗いすぎてお肌に必要な皮脂まで失ってしまったり、合わないスキンケア用品で刺激を受けることは、お肌のターンオーバーを乱してシミの原因になることがあります。適切なターンオーバーが行われないことで、紫外線によるダメージを受けやすくなるのです。

ホルモンバランスの乱れ

ストレス、体調不良、不規則な生活リズム、睡眠不足などによってホルモンのバランスが乱れると、メラノサイトが刺激され、メラニンの沈着、およびシミの原因となることがあります。

肌が色白な方

色白の方は、肌を紫外線から守るときにメラニンの生成が過剰になりやすく、シミができやすいと考えられています。

乾燥肌の方

乾燥肌の方は、もともと肌のターンオーバーが乱れやすいことから、シミができやすいと言われています。シミの改善とともに、乾燥肌の改善に取り組むことが、根本的な治療となります。

生活習慣が乱れている方

偏った食事、運動不足、睡眠不足などがある方は、新陳代謝が低下しているため、シミができやすいと言われています。治療・予防のためには、生活習慣も改善しましょう。

老人性色素斑

加齢、紫外線などを原因として発生するシミです。
明瞭な境界を持ち、色が濃く均一であるという特性があります。
「老人性」とありますが、20代でも発生します。

肝斑

境界がぼんやりとしたシミが、頬骨や目尻のあたりに左右対称に現れます。
女性ホルモンのバランスの乱れなどを原因とします。
30～40代の女性に比較的よく見られます。

肝斑について詳しく

そばかす（雀卵斑）

直径1～3ミリの小さなシミが、鼻、左右の頬と広範囲に現れます。
遺伝性が指摘されており、幼少期から発生することもあります。

炎症後色素沈着

ニキビ跡、アトピー性皮膚炎、レーザー治療後など、炎症後に現れるシミのことを指します。
時間とともに次第に薄くなっていきますが、早く治したい・きれいに治したいというときには、治療が必要です。

ADM
（後天性真皮メラノサイトーシス）

多くは成人以降、頬や額に左右対称に現れます。遺伝性が指摘されていますが、はっきりとした原因は分かっていません。
グレーがかっていたり、紫がかっているものが見られることがあります。